こんにちは。名古屋在住ライターの七海ゆき(@nanamiyuki15)です。
もうすぐ年度末。というわけで、春から進学・就職などで名古屋に引っ越してくる予定!という人も多いかもしれませんね。
今日は名古屋生まれ・近郊育ちで、いまも名古屋在住のわたしが考える名古屋の住みやすさについてお伝えしていきます!
名古屋に住んでいる期間は通算3年くらいですが、通学・通勤で日常的に名古屋で過ごすようになってから10年以上。ほどほどの便利さと、ほどほどの人口密度でわたしにとっては過ごしやすい街です。
「大いなる田舎」などと揶揄されがちな名古屋ですが、今日は愛を持って名古屋の住みやすさを存分に語ってみたいと思います!
ぺんぎん
ゆき
目次
名古屋の住みやすさ7選!
ではさっそく、名古屋の住みやすさについて紹介していきます!
①電車も便利!
名古屋はトヨタのお膝元・豊田市と同じ愛知県でもあるので、車社会と言われていますよね。とはいえ、名古屋は関東・関西ほどではないものの、電車での移動もしやすい街です。
地下鉄は平日日中でも5分〜10分間隔でやってきます。駅が近くにないエリアはバスがカバーしていることが多いです。
また、名鉄(名古屋鉄道)を使えば、セントレア(中部国際空港)や、岐阜市、豊橋市などへも移動することができます。
名古屋市内を走る電車は以下の通りです。
【JR】 東海道本線・中央本線・関西本線
【名鉄】 名古屋本線・犬山線・常滑線・瀬戸線・小牧線
【近鉄】 名古屋線
【地下鉄】 東山線・名城線・名港線・鶴舞線・桜通線・上飯田線
【その他】 あおなみ線・城北線・リニモ・ゆとりーとライン(ガイドウェイバス)
②道路が広くて、車の維持コストが安い!
先ほど電車・地下鉄が便利!と紹介しましたが、やはり、名古屋といえば車社会!というイメージを抱いている人も多いのでは。
名古屋は100m道路をはじめ、道幅が広い幹線道路が多くあります。中には、右折レーンの右側にバスレーンがある複雑な道路もありますが、基本的にはゆったりと走れる道が多いです。
また、東部は丘陵地が多いので勾配もありますが、名古屋の西側・中心地は勾配も少なく、比較的走りやすいと思います。
ぺんぎん
ゆき
また、車で移動する人が多いので、中心地でも駐車場探しに困ることはほぼありません。
月極駐車場も住宅街であれば10,000円以下で探すことも可能です!(エリアによる)
③街がコンパクトにまとまっていて便利
名古屋の住みやすさの理由の1つに、街がコンパクトにまとまっているということも挙げられます。
名古屋の中でも、特に人が多い名駅(名古屋駅)と栄は地下鉄で2駅しか離れていません。徒歩30分程度で着くので、歩くことも可能な距離ですね。
栄と隣接する矢場町エリアは松坂屋やパルコなどのデパートが揃うショッピングエリアです。
さらに、矢場町の南側には大須商店街があります。
名古屋の南の玄関口でもあり、複数路線の乗り換えが可能な金山駅はJR・名鉄で名駅から1〜2駅なので5分程度で移動できます。
ゆき
④進学・就職先がたくさんある!
これは名古屋だけに関わらず、ある程度の規模の都市部では共通かもしれませんね。名古屋の場合は受験の選択肢が多い・地元に大手企業が多いという条件を満たしているので、必ずしも地元を離れる必要がありません。
もちろん、地元に残るのがいいか、他の地域に行きたいかは人それぞれですが「選択肢がある」ということは大きなメリットだと言えるでしょう。(経済的にも助かります)
また高校・大学だけでなく、大手企業の本社が名古屋や近郊の都市に数多くあります。そのため、進学や就職といったターニングポイントで地元を離れずに、名古屋に住み続けるという人も多いのかもしれません。
⑤遊びにいくのに便利!
名古屋は東京と大阪の中間ということもあり、しばしば「名古屋飛ばし」をされることも知られています。好きなアーティストのライブが名古屋に来なかったりするとさみしいのですが、それはさておき、他の県に遊びに行くのにとても便利な点はイチオシしたいと思います!
セントレアと県営名古屋空港の2つが利用できる!
まず、名古屋の近くには「中部国際空港(セントレア)」と「県営名古屋空港(小牧空港)」という2つの空港があります。
セントレアは2019年にLCCターミナルも開業し、国際線・国内線ともに便利です。名古屋からセントレアへはミュースカイ(名鉄特急)で35分程度なので、移動もしやすいですね。
県営名古屋空港はセントレアの開業とともに、国内線のみの空港となりました。FDAの路線が豊富なので、ちょっと遠目の国内旅行に行くときに重宝しています。こちらも名古屋から空港バスで35分くらいと便利です。
新幹線「のぞみ」が止まる
次に、電車でのお出かけでは、東海道新幹線が便利です。名古屋駅はのぞみ停車駅なので、東京まで1時間40分、大阪まで50分。ちなみに、大阪に行くにはアーバンライナー(近鉄特急)に乗る方法もあります。
ゆき
2027年にはリニアもできる予定なので、さらに便利になりそうですね!
まだまだあるよ!他県へのおでかけルート
我が家はドライブ好きで、よく高速道路も利用するのですが、名古屋の周囲にはさまざまな高速道路が放射状に伸びています。
【関東方面】東名・新東名
【関西方面】名神・新名神
【長野方面】中央道
【北陸方面】東海北陸道
【その他】 伊勢湾岸道・東名阪自動車道・東海環状道など
そのため、どのエリアに行くにも、日帰り・1泊でさまざまな観光地に行けるのです。
車と電車移動の所要時間を比較してみましょう。時間はおおよその目安です。
行き先 | 車の所要時間 | 電車の所要時間 | 交通機関の種類 |
伊勢 | 1時間30分〜2時間 | 2時間前後 | 近鉄特急 |
京都 | 1時間40分〜2時間20分 | 35分 | 新幹線のぞみ |
高山 | 2時間〜2時間30分 | 2時間40分 | JR特急ひだ・高速バス |
静岡 | 2時間10分〜2時間40分 | 1時間 | 新幹線ひかり |
松本 | 2時間30分〜3時間 | 2時間 | JR特急しなの |
金沢 | 3時間〜3時間30分 | 3時間 | JR特急しらさぎ |
ここで紹介した以外にも、高速バス路線も豊富なので、お出かけ好きな人にはオススメです。
ぺんぎん
⑥生活コストが意外と安い!
わたしは、実家が名古屋近郊にあり、2年ほどは岐阜県の準山間部で一人暮らしをしていたこともあります。
どの街もそれぞれに暮らしやすく、思い入れのある場所ですが、名古屋暮らしはとてもコスパがいいと感じています。
都会=家賃が高いというイメージから、生活費がかさむのでは?と思われるかもしれませんが、電車で生活が完結できるエリアに住めば、車を維持する必要がなくなります。
駅近だと家賃が高いのでは?と思われるかもしれませんが、名古屋の家賃は東京や大阪に比べれば安価です。(そこそこ便利な場所でも家賃8万円あれば2LDKに住めます)
一人暮らしをするまであまり考えたことはなかったですが、一人暮らしで車の維持費(ガソリン・冬用タイヤ・点検などなど)も払うとなると、結構出費がかさみます。もちろん、便利な場所に住んでいても、車が欲しくて維持する場合もあるでしょう。
進学や就職の項目でもお伝えしましたが、車を持つ・持たないといった面でも選択肢があるということは出費を必要最小限にもできるので、コスパの良さの一因だと思います。
その地域の物価・家族構成などにもよりますが、
都会=コストがかかる
郊外=コストがかからない
という単純なものさしでは測れないと思います。
意外と見過ごしがちな時間というコスト
また、お金だけではなく、時間という目に見えないコストも考慮する必要があります。
例えば、毎日の通勤に片道1時間かけている人は、1ヶ月に40時間も通勤に費やしていることになります。(週5×4週間)
しかし、駅や会社の近くに住むことができ、片道30分の通勤時間になれば、1ヶ月に20時間の通勤時間まで抑えられます。
つまり、1ヶ月で約1日分も多くの時間が好きな場所で自由に使えるようになるのです!
通勤時間を例に紹介しましたが、近くの目的地(お店や病院など)に行ける場所に住んでいると、その分移動にかかる時間のコストが少なくすむという考え方もできますね。(ついでにガソリンも節約できる)
そういった面では、日常的に行くお店が近所に点在している場所に住むメリットは意外と大きいはずです。
⑦観光地が少ないので休日の移動が楽
名古屋は観光地が少ない!とよく言われます。それはたしかに一理あるのですが、実際に住むにはどうか?という観点で見たときに、観光地が少ないことはデメリットではなく、メリットと捉えることもできるのではないでしょうか。
なぜなら、観光地が少ない故に、いつも道路や電車が混み合っているということもなく、とても生活しやすいと感じるからです。
そして、名古屋の周りには国宝「犬山城」や、イルミネーションで有名な「なばなの里」などもあります(詳しくはいずれ)
また、先ほど紹介したように、電車でも車でも近隣県の観光地に行きやすいというメリットもあります。そのため、日常生活をするには、名古屋は住みやすいと言えるのです。
ゆき
名古屋に住むときに気をつけるポイント
ここまで、名古屋の住みやすさばかり語ってきましたが、もちろんデメリットもあります。
これから名古屋に住むかもしれない人にとって、本当に知りたいのはデメリットの部分ではないでしょうか。
ぺんぎん
夏暑く冬寒い
名古屋の近くには、日本トップレベルの猛暑で知られる岐阜県多治見市があります。
しかし、名古屋も気温はそこまでではないものの、とにかく蒸し暑い!
そして、冬は岐阜県と滋賀県の県境にまたがる伊吹山から「伊吹おろし」という冷たい風が濃尾平野(名古屋もここにあります)に吹き込んできます。そのため、夏暑いからといって、冬が暖かくなることはあまり期待できません。
ちなみに、名古屋は年に2〜3回、数cmくらいの積雪がある程度なので、雪かきや冬用タイヤなどの装備は必要最低限で大丈夫でしょう。
独特の味噌文化
「名古屋めし」には「味噌カツ」「味噌煮込み」「手羽先」などなど、味の濃いものがたくさんあります。
好きな人にとっては名古屋に住む理由の1つになるかもしれませんが、あえてここでは気をつけるポイントとして味噌文化を紹介します。
ゆき
スーパーに行くと、味噌のコーナーには赤味噌をはじめ、さまざまな種類の味噌が売られています。調味料にも地域性が出ておもしろいですよね。
ただ、他の地域から引っ越してきて、初めて名古屋で暮らす人にとっては馴染みの調味料や、地元のソウルフードが手に入りにくいということもあるかもしれません。
また、外食をすれば「味が濃い」と感じる人もいるかもしれませんね。
名古屋に限らず、他の地域に引っ越したときには、味覚が慣れるまでにストレスを感じる人もいるのではないでしょうか。もちろん、名古屋には味噌以外の食べ物もいろいろあるので、ご安心を!
名古屋飛ばしで交通費がかさむ
先ほど、名古屋はどの近県に遊びに行くにも便利だよとお伝えしました。しかし、いわゆる「名古屋飛ばし」にあいやすいという宿命も持っています。
名古屋は関東と関西に挟まれた立地であることから、どちらにも日帰りで行くことができます。
しかし、恵まれた立地条件と、イベントの動員が東京大阪ほどではないという理由が重なり、しばしば名古屋飛ばしをされてしまうのです。
そのため、舞台やコンサート、展覧会などのために遠征費がかかってしまうというデメリットがあります。そのような趣味のある人は、交通費がかさみやすいので要注意です!
まとめ 名古屋は都会と郊外のバランスがちょうどいい
長年名古屋を生活圏とし、岐阜県の山の麓でも暮らしたことがあるわたしが、リアルな名古屋の住みやすさについてお伝えしてきました。
結論として言いたいのは、名古屋は都会と郊外のバランスがほどよく、住みやすいということです。
① 日常生活をする上で必要なものがすぐに手に入る
② ほどほどの人口密度
③ 交通のアクセスがいい
これらが三拍子揃った街なので、住むにはおすすめですよ!
ちなみに、名古屋の中でも西側は古くから住んでいる人が多いですが、東側は新興住宅地や転勤で来た人も多く、これから初めて名古屋に住む人にとっても住みやすいのではないでしょうか。
春からの新生活で名古屋に引っ越すという人の参考になれば幸いです。それでは!